日記 2006.10.

■人前 2006.10.30.

 人前に出てお話をする機会があったんだけど、足がガクガク震えてダメだった。
 やっぱり人間が怖いなあ。余裕を持って話せるようになりたいけど、無理だあ。
 これって慣れの問題なのだろうか。それとも病気に近いのだろうか。極度の上がり症
というかなんというか。
 あと久しぶりにお酒を結構飲んでホレホレとした。

 ところで最近「ゴールデンエッグス」というアニメを知って、すごい面白くて
びっくりした。なんだありゃあ。すげえなあ。「動き」と「台本がユルい」っていうのが
ポイントなんだと思う。「台本がユルい」っていうのはシナリオの内容じゃなくて、アドリブ的な
要素を許容できる範囲が大きいというか。そういうのって日本にアニメでは滅多にないだろうから、
本当にびっくりして感動した。既存の概念を覆した革新的なアニメだと思う。
 古川太一郎さん(名前がちょっとうろ覚えなんだけど)の洋画の吹き替えが、口のパクが
あってなくてもアドリブがんがん入れてくっていうのと似てると思う。こっちはCGアニメだから
アドリブに対応して口パクも合わせられるから、総合的にすごい不思議なシークエンスになってる。
 普通のアニメならNGのとこでも、面白ければOKみたいな感じ。これって原作者がいたら無理だろう
(あるいは理解のある、コンセンサスの取れる場合じゃないと無理だ)。
 あとあれだ、声優さんの演技とかセンスが、普通の職業声優さんと違うっていうのもポイントなんじゃ
ないだろうか。良い意味でプロ意識が低いというか。これは本当にほめ言葉です。
 DVDが出てるので、興味がある人は見た方が良いと思います。おすすめです。


■作詞 2006.10.28.

 BBSで作詞についての書き込みがあったので、ネットの通販などで比較的
手に入りやすいものを紹介します。

「Lovey-dovey 」橋本みゆき
「LINK」と「AM1:00」を作詞してます。

「momo-i quality〜ベスト・オブ・モモーイ〜」桃井はるこ
「ゴー☆ホーム!」を作詞してます。

・「グリーン・グリーン3 ~ハローグッバイ~ オリジナルサウンドトラック +
コンプリートアルバム2001~2005 18 songs Memories」

「ハローグッバイ」「モーニング」「グリーン・グリーン」
「星空」「男の子」「Like a Green」「バイバイ」「夢」を作詞してます。

・「「カナリア」オリジナルサウンドトラック「Song for you」 」
「カナリア」「シールド」「ナニカ」を作詞してます。

・「ドリームキャスト版「カナリア~この想いを歌に乗せて~」ボーカルアルバム Smile for you」
「DOOR」「カナリア」「L-F」「サイン」「ノナカニ」「I LOVE YOU」「メロディー」
「ホワイトノート」「Holiday’s Bubble」を作詞してます。

・「「グリーングリーン」ヴォーカルアルバム 鐘ノ音ラバー」
「スカート」「星空」「セカンドサマーオブラブ」「キャラメル」「あなたのところ」
「ガラスの鏡〜顔冒険〜」の作詞、「DJジューシー&シュガーの「ドンマイ帝国!」」の
シナリオ書いてます。

・「魔女のお茶会オリジナルゲームサントラ」
「ONLY YOUR WITCH」「CHANGE OF LIFE」「TOO LATE」「恋」
「BITE」「とおせんぼ」を作詞してます。

・Kanenone Jam 02
「...HAPPY」「チェリー」を作詞してます。

・「「グリーングリーン」オリジナルサウンドヴォーカルアルバム 鐘ノ音ヘブン 」
「 彩り」「空に届く」「スクールバス」「グリーングリーン」を作詞してます。

・「「らぶドル~Lovely Idol~」キャラクターソング&サウンドトラック VOL.1 」
「 SONG」を作詞してます。

・「「らぶドル〜Lovely Idol〜」ヴォーカル&サウンドトラック らぶドルShow 第二幕 」
「ありがとう」「スリーピングラビット」を作詞してます。

・「Sugar Kiss」佐藤裕美
「星空」「陽だまり」「海辺の遥か」「TOO LATE」を作詞してます。

・「「White Princess」オリジナルサウンドトラック」
「恋人大作戦」「AM1:00」を作詞してます。恋人大作戦て。

・「私立アキハバラ学園 オリジナルサウンドトラック」
「アキバで抱きしめて〜HOLD ON ME@AKIHABARA〜」
「妹でもいいの」「私立アキハバラ学園校歌」「LINK」を作詞してます。

・「てんたま2wins ヴォーカルアルバム」
「笑顔」を作詞してます。

 他にもちょこちょこやってますんで、見かけたらよろしくお願いします。
 それにしても、契約形体のあれで、作詞した曲が誰かのベストやコンピに
入ったりしても連絡もなければサンプルCDももらえないって悲しいですよね。
いや仕方ないんだろうけど、知らない内にCD出てるって寂しいものです。
 一番驚いたのが「アキバで抱きしめて」を11歳〜の女の子ユニットが
カバーする
っていう記事をネットで見つけた時。そんなオモロゲな話、なぜ
僕が知らないのだろうか。ぐっすん。
 あとこれは個人的な妄想なんだけど、望月久代さんに書いた「スリーピング
ラビット」っていう曲は、スピッツみたいなアレンジでカバーするとすっごいハマると
思うので、誰かやってください(勝手にじゃなくてね。ジャスラック通した上でね)。

■で、せっかくここまで書いたので、僕がわかる範囲での作詞曲と一言メモを書きます。
 なるべく作詞した順番に書きます。入手困難っぽいのは「レア!」。

・ナニカ/nori (仕事で一番最初に作詞した)
・シールド/佐藤裕美 (がんばったけど、いま聴くとカタイ)
・カナリア/桜井麻衣子 (初めて作曲ありきで作詞した。この曲からは曲先行が主に)
・キャラ作ってないみう/河合ななえ (レア! 変な歌詞を書こうと思ってがんばった)
・グリーン・グリーン/nana (最初はもっとマニアックな内容だったけど何度か修正した)
・星空/佐藤裕美 (歌詞にスピッツのパロがちょっと入ってる)
・男の子/YURIA (最初は違う曲がついてた)
・ピュアジャム/佐藤裕美 (レア! タイトルはYMOの曲名をパロった気がする)
・針の宝石/佐藤裕美 (レア! 古いアニメのエンディングを意識して作った)
・プカプカ/U (かわいい歌詞を心がけた。タイトルはオーケンがカバーしてた曲のパロ)
・Door/UCO (歌詞を変則的にして後悔した。「カナリア」と歌詞をシンクロさせてる)
・Holiday's Bubble/満仲由紀子 (有頂天の曲のアンサーソングと勝手に仮定して書いた)
・I Love You/YURIA (ウンジャマラミーの赤ちゃんの曲みたいにしたかったけどならなかった)
・L-F/ブリジット本田 (当時落ち込んでいた自分のための応援ソング)
・Melody/美さと (「美しい日本語」をテーマに書いた。普通は使わない単語をストレートに)
・ノナカニ/Nori (「ナニカ」の続編。この後に発売されるゲームのヒロインが将来なる名前
           「野中ニー」になるようにしてある)
・Sign/佐藤裕美 (Looking For Signという曲が元ネタ。許可をもらって替え歌にした)
・Only Your Witch/U (古臭いサーフミュージックにしたくてコーラスとか考えて作った)
・Change Of Life/U (タイトルはジェフミルズの曲のパロ。クラブカルチャーを意識した)
・Bite/桃井はるこfromUNDER17 (変なラブソングを書こうと思った)
・Too Late/佐藤裕美 (ロンバケの「フールズオンザムーン」みたいにしたかった)
・とおせんぼ/YURIA (二人で歌ってるようにパート分けをした。珍しいタイプの構成)
・恋/YURIA (なんか普通すぎた)
・ガラスの鏡〜顔冒険〜/佐藤裕美 (「面白いから」という理由で六番まである)
・キャラメル/Nana (メロCとDで言葉がかぶってるのが今でも後悔)
・スカート/Nana (韻を踏もうとしたけど途中で息切れた。「おめかし」とかのチョイスがダサくていい)
・あなたのところ/佐藤裕美 (なぜか家に曲のデータがない)
・セカンドサマーオブラブ/YURIA (メロが少なくて苦労した。タイトルはレイブカルチャーの名前から)
・White Note/門口美和 (韻を踏むことにこだわって、ややテンテコマイに)
・海辺の遥か/佐藤裕美 (ちょっと狙い過ぎた歌詞。タイトルは村上春樹の小説のパロ)
・陽だまり/佐藤裕美 (どうしても歌詞が暗くなって「もっと明るく」みたいな指示が出た気がする)
・スクールバス/URAN (「目覚まし鳥」という言葉は、あれのパロ。曲名はインディーズのレーベルから)
・...HAPPY/Nana (スゥエーデンのポップみたくしたかった。英語の部分は人に頼んだ)
・彩り/URAN (クライアントさんとの調整が難しくて、全然納得いかなかった。全部書き直したい)
・チェリー/yozuca* (ぼんやりした設定で書いた。タイトルは深読みされて嫌がられた)
・空に届く/佐藤裕美 (同じテーマで何曲か書かなくちゃいけなくて、あきたのでアプローチを変えた)
・ミラーボール/日本國民 (クラブとTHCの曲)
・スターダスター/日本國民 (初めてメインのメロを作曲した。タイトルはナムコのゲームのパロ)
・Last Tune -ゼビウサ-/日本國民 (クラブにでかける前の気持ちをモチーフに書いた)
・お願い/YURIA (ちょっとエッチな歌詞を書こうと思った)
・恋人大作戦/YURIA (恋人大作戦て! このタイトル、絶対ボツると思ったのに。すごいパワーだ)
・AM1:00/橋本みゆき (ファミレスで深夜一時に作詞した)
・アキバで抱しめて〜Hold On Me@Akihabara〜/大野まりな (アキバ、恋愛ゲームのイメージ)
・Link/橋本みゆき (二次元マニアのチェリーボーイに恋する女の子の歌。タイトルはゼルダ)
・私立アキハバラ学園校歌/フロン、アイ、ショウコ (修正前の歌詞を聴いた社員が「会社やめる」とまで言った)
・妹でもいいの/フロン (チープなエレポップにしたかった。オリジナルは間奏にセリフが入ってた)
・オレンジ/佐藤裕美 (レア! この歌詞はすごい気に入っている。自画自賛。最高)
・SHOOTING STAR/Nana (クライアントさんから結構修正が入った。修正してよかった)
・ゴー★ホーム!/桃井はるこ (書き出しを手伝ってもらった。タイトルは某娘。へのオマージュ)
・SONG/浅川悠 (大人っぽく、ちょっと歌謡曲っぽくしようとして書いた)
・ありがとう/桑谷夏子 (昔のアイドルっぽい感じ。「ありがとう」ってすごいフレーズだ)
・スリーピングラビット/望月久代 (かわいくて気に入ってる! タイトルは好きな漫画のオマージュ)
・Like a Green/Uran (グリーン・グリーンの歌詞の続編的に作った)
・バイバイ/Nana (「あなたのところ」という言葉は、違う曲とわざとシンクロさせた。曲名は有頂天オマージュ)
・夢/佐藤裕美 (色々な事情でギャップを作りたくて、アホみたいなぐらい平和な言葉をチョイス)
・カーニバル/Nana (レア! 混乱した歌詞にしようとしたら、本当に混乱した)
・記憶/YURIA (レア! 暗い歌詞)
・Ever Green/milktub (男性ボーカルってこれだけ。作詞僕だけど、いろんなとこでクレジットが違う)
・ガッデーム&ジュテーム/yozuca*・YURIA・佐藤裕美 (レア! 平成新造語。30分ぐらいで作詞した)
・Everyday/REIKA (レア! 最初はすごい変な歌詞でボツったので、普通にした)
・Re:愛してる/中原涼 (レア! 最初はもっと携帯メールをモチーフにしてた)
・ハローグッバイ/佐藤裕美 (失恋してた時に作った。そんな体験はさておき、いま聴いても泣ける)
・モーニング/YURIA (なんかあんま記憶にない)
・笑顔/千葉紗子 (一箇所だけ、どうしても、どうしても、どうしても、どうしても直したいところがある)
・メイドさんグルーヴィ/南ピル子 (歌いれしたら全然イメージと違って焦った)
・マリちゃんのテーマ/マリちゃん (レア! ずっと前に書いた歌詞を修正。プロデュースもした)
・マリちゃんラップ/マリちゃん (レア! 作詞、作曲、編曲、全部やった)
・グラスホッパー/URAN (「グラス」は「草」。草でアガってはしゃいでる感じ。バッタはブラフ)
・Remember/中原涼 (タイトルは「Nowhere」としたかったけど、ダメだった)
・図書館では教えてくれない、天使の秘密/ミラク (レア! 歌詞をつける前から「アハーン」て入ってた。すげえ)
・Brand New Morning/水橋舞 (レア! 相当調整してFIXした。これも自分応援ソングに近い)
・Ashberry/Nana (アッシュベリーという花が、男女二人の恋愛を見ているという設定)
・きっとずっときっとね/小森久美子 (レア! 曲になったら長かった)

 たぶんこういう感じだと思います。抜けがあったらすみません。フルコンプしてる人は尊敬する。
 これをまとめて「桑島由一作詞CD」とかにしたら、何枚組みになるんだろう。誰かどうにかしてください。


■漫画そしてDVDが出てます。2006.10.27.

 拙著神様家族のコミックスの二巻が23日に発売されましたー。
 一巻共々よろしくお願い致します。お店で売ってないよ! って人は
注文するか、ネットなどの通販をご利用くださいませ。
 二巻には僕のコメントも載ってます。
 コミックだけのオリジナルエピソードが弾けてて良いと思います。本当に。




(C)メディアファクトリー

 そしてアニメ「神様家族」のDVDも好評発売中です!!
 テンコかわいい。鼻水も出します。










(C)東映アニメーション

↑最新vol.5は11/22発売!
 レンタル版はジャケ違いなので、メニアさんはそれもチェックだ。

 全巻セットで買うと特製グッズもついてくるんですって!
 一足早いクリスマスプレゼントにぜひー。


■ 「心」マーク 2006.10.26.

 心を大切にしよう! というよくわからない理由で当サイト「クリアラバーソウル」の
ロゴ(?)は漢字の「心」をモチーフにしております。それが新しくなりました。
現在clearloversoul.jpのトップに貼ってあります。



 という感じで、初代のマークをいじりつつ、今回のマークになりました。
 三本線とトレフォイルを融合したようなアディダスリスペクトなロゴに。
 よろしくお願いします。




■一曲買い 2006.10.25.

 昔はCDで「この一曲が聴きたいために買う!」というのがよくあったんだけど、
最近はなくなりまして。というのも、それほど執着するような曲もなくなったし、
iTS(iTMSじゃなくなったそうで)で曲単位で買えるので、わざわざCDってのもなー
と思っていたわけです。が、やりました。一曲のためにCD買いました。
KOTOKOさんの「Princess Bride!」のフルコーラスが聴きたいがために、それが
収録されてるアルバム買いました。
 以前からこの曲は知っていたんだけど、CD買うか? でも一曲のために?
と悩んでおりましたが結局買っちゃった。
 で、思ったんですが、やっぱこれよくできてんなーと。萌えソングとか電波ソングって
一時期量産されていたけど(今もなのかな)、そういったものとは比べ物にならない。
 歌詞がすごい上手いんだけど、中でも「自分撮り」っていうフレーズが出てきて、
それはもう、時代性というか、よくそれを書き込んだ、という感じで大絶賛及び大嫉妬。
 なかなかできるものではありませんよ。言葉の選び方として。これは。すごい。
 そして歌詞をよく調べたら、ディズニー的なフレーズがいくつも散らばってて、
それもニコニコしてしまいました。
 音の感じがちょっと薄いのはマスタリングの関係なのでしょうか。もう少し肉厚だと
さらに嬉しいんですが、そこだけが残念。でもやっぱりこれ、本当名曲だ。
 というわけで、最近はそれをよく聴いてます。


■「フラガール」(ネタバレあり)2006.10.17.

 映画「フラガール」を観にいった。
 それこそ「スゥイングガールズ」「恋は五七五」「リンダリンダリンダ」「シムソンズ」
のような「え!? 女子高生がフラダンスを!?」みたいなノリの映画だと信じ込んで、
なんの疑いもなくチケット購入。
「あんたフラダンスやりなさいよ!」
「あんなのおばさんのやるもんでしょ!」
 という展開を期待していったのだけれど、まず舞台設定が今から六十年前だか
そんぐらいではじまって驚愕。僕が頭に描いていたものと違いすぎる。
 しかも舞台が鉱山のある町で、石油の台頭により石炭の需要が減ったために男たちの
仕事が減っていき、生活を稼ぐために女たちが新しい施設でフラダンスを踊らなくては
いけない、というようなものがベーシックラインで驚いた。
 まるでNHK朝のドラマみたいなテンションで進んでいき、時代性のためか基本的に
男が荒くれている。
 しかも、冒頭でフラダンスで憧れていた美少女は父親に顔面ボコボコに殴られた
上に引っ越しでフラダンスをあきらめなくてはいけなくなるというハードコア
展開。
 もっと軽い青春ものを期待していったので、グッタリ。そのグッタリと徹夜の疲労で
途中で寝てしまった。
 もちろんお約束で最後にフラダンスのシーンがあるんだけど、それはとてもよかった。
でもそれ以外は、あまりに僕の想像と違っていたので、なんというか、しょんぼりして
しまった。
 実話を元にした、という点では「シムソンズ」と変わらないんだけど、アレンジの
仕方がすごい重要なのだなあと思いました。テーマがテーマだけに、あんまお気楽にも
できないんだろうけど。


■宣伝 2006.10.12.

 友達のマリちゃんによる「けだものガールズ」のWebアニメ。
 音(しかもすげートライバルなやつ)が出るので音量に気をつけてください。



 音量に気をつけて、って打ったら「怨霊に気をつけて」って出て怖かった。

 そして全然関係ないけど、KLFの「What time is love?」のブートリミックスの
12インチを買った。あんまよくなかったよ。


■萌えという気持ちと悪夢 2006.10.11.

 僕はいわゆる「萌え」というのがわからないんだけれど、
ディズニーアニメの「ピーターパン」を見たら、ティンカーベルが
かわいくってしかたがなくなった。下膨れで変な顔をしているのだけど、
なんとも表情豊かで素敵だ。
 彼女は言葉を話さない。それがまた、こちらで勝手なセリフを考えてあてはめていく、
という楽しみがあっていい。

 思い返せば、僕は「しゃべらないキャラクター」というのが好きだ。マルクス兄弟
ではハーポが好きだし、映画「カーズ」でも喋らない車に好感を持った。
 きっと言葉を使わないということはアクション(動き)に頼ることになるので、
そういうのがキュンとくるんだろうなあ。映画が言葉を持たなかった時代、無声映画
では、嫌でもオーバーアクションをしなければ観客に状況が伝わらなかったという
のもあるんだろうけど、その時代の役者さんにひかれることも多い。
 チャップリンはもちろんそうだけど、バスターキートンとかもかわいらしいし、……そう、
無声映画時代のコメディアンってとってもチャーミングなのだ!
 ああいったかわらしさを、最近のコメディアンにはまったく感じない。オーバーアクション
ゆえのかわいらしさというのだろうか。制限があるからこその、独自の表現方法。
 やっぱり今のハイビジョン、フルデジタル、5.1チャンネルサラウンド、という時代には
向いていないのだろうなあ。今の制限は「時間」ぐらいか。あとあれだ、内容そのものに
チェックが入りすぎるかもしれないなあ。これはテレビに限ったことだけども。

 で、なんだっけ、そうだ、ティンカーベルがかわいい。妖精の粉を振りまき
ながら飛ぶんだけど、その粉っぷりがまた過剰でいい。ちょっとやりすぎ
なんじゃないと、いうぐらいに撒き散らす。「白雪姫」では小人たちが宝石を掘るシーンが
あるんだけど、それの宝石の輝きっぷりも尋常じゃなかった。今ではCGとかでリアルな
輝きを表現できるかもしれないけど、あのマヌケともいえるケバケバシイ宝石の輝きは
なかなか素晴らしいと思う。ぜひみなさん、白雪姫を見て、あの恐ろしいほどの
輝きを見るべきだ。うん。
 ちなみに「白雪姫」は、人間のキャラクターの動きがすごすぎる。特に顔の
アウトラインが曖昧な白雪姫は、キャラクターデザイン的にはわりとアニメっぽい
(漫画っぽい)のに、動き出すと人間そのものだ。薄気味悪いとさえ思ってしまう。
 あの動きが1937年に完成していたなんて信じられない。日本のアニメと
アメリカのアニメはセルの枚数が違うみたいだから比べることはできないけど、
なんでこうも違うのかなあと思ってしまう。今から70年前の昔のアニメに、
今の日本のアニメは勝っているのだろうか? セルの枚数を減らすことによって
独自の演出進化をとげたり、奇形的なキャラクター造型により、ある種のオリジナリティを
持ったことは確かだけれど、なんていうか、「白雪姫」を見ると単純に「すげえなあオイ」
って思ってしまいますよね。ストーリーとかは、ちょっともう、だいぶ単純なんだけど。

 あ、そうだ、ティンカーベルだ。で、ティンカーベルの話をしようと思ったんだけど、
まだ映画の最初の方しか見てないからなにも語れないのよね。ティンカーベル以外の
キャラクターは、なんか気持ち悪いし。そう、主人公のピーターパンの顔とか、
ちょっとないんじゃないか、というぐらい冴えない。なんなのだあれは。でもきっと
アニメのキャラクターデザインに関する価値観が根底から違うんだろうなあ。
そう考えると、まあ、そのへんは仕方ないことだと思うけど。もごもご。

 というわけで、ディズニーの名作アニメがいっぱい入ったDVDボックスを買った僕は、
毎日ホクホクしながら「今日はあれ見ようかな。こっちにしようかな」と
浮き足立っているのでした。満足満足。

 あ! 満足じゃない! そう「白雪姫」のDVDがね、メニュー画面が怖いんだよ。
鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番美しいのはだーれ? でおなじみの例の鏡が
メニュー画面なの。こわいじゃん! なんでそんな怖いキャラ選んじゃったの!
 しかも実際に見たら「鏡さん★」なんていわねえし。「かがーみのぉーなかのぉー
おとこぉーよー(低い声で)」とか言うの。全然イメージと違った。むしろ、「鏡よ鏡よ」っていう
セリフがどこで刷り込まれたのかの方が気になる。みなさんはそんなセリフで
覚えていませんでしたか?
 さらにね、メニュー画面を放置しておくと「誰もいないのかー」とか鏡の男が
喋りだすんですよ。それがすげえ怖いの。僕は大抵寝る前にDVD見るだけど、
うっかり「白雪姫」見ながら寝ちゃったら、ラストまでいってメニュー画面に戻って、
寝ている僕に「だれもーいないのーかー」という怖い声が語りかけてくるわけですよ。
 夢でうなされた、実際の話。あれはちょっとなあ。楽しい小人のメニュー画面に
して欲しかったなあ。結局二回ぐらい悪夢みたものなあ。まあDVD見ながら寝ちゃう
僕も悪いだけど。うん。

 というわけで、また何日かかけて、ゆっくり「ピーターパン」を見ようと思います。
(なんかダラダラした日記を書いてしまったなあ。まあいいかー)


■お知らせとお詫び 2006.10.10.

 十月九日に送信されたメールで、一通だけ受信できないものが
ありました。お心当たりがある方は、再送お願いします。お手数を
おかけしましてすみません。差出人に「マ」って入ってた気がします。


■短編を発表します。 2006.10.09.

「シェルター」という短編をさっき書きましたので、ぜひごらんください。

 ノーディスクレーズのリリースラインナップに加えるので、
10月中のみの期間限定公開中です!


■ありがとうございます。2006.10.08.

 先月誕生日を向かえまして、29歳になりました。
 掲示板への書き込みやメールで「おめでとう」してくれたみなさん、
ありがとうございます。でも全然めでたくねえの。もうおっさんなの。どうしよう。
 二十歳前にした時に「ああ、もう二十歳かあ、僕も大人になってしまうんだろうか、
やだなあ、大人になんてなりたくないやい」とモラトリアムに考えていたのですが、
三十歳目前というのは、それとはちょっと違いますね。なにしろ、リアルに死期を
考えてしまいます。ああ、もう三十年かあ、あと何年生きられるのだろうか、なんて
ネガティブなことを考えつつ、一人で酒を飲んで倒れておりました。
 え? 友達のサプライズパーティー? よし、サプライズパーティーとかの前に
友達、というところで「きょとん」としてやろうか。と、知らない女子高生に説教したく
なるような感じでいっぱいです。ともかく、みなさんありがとうございました。

 最近の僕はといえば、ディズニーの「アーリークラシックスコレクション」という
DVDボックスを買い、昔のディズニーアニメを見て「まだ未来という言葉が生きていた
時代の産物よね」とかしたり顔で言っています。はい、もう、なんていうかね、
ヒャクパーセント後ろ向きでがんばって生きております。
 あとあれだ、お酒飲むと必ず「リロ&スティッチ」を見て号泣してます。このアニメの
ヒロイン「リロ」は、登場して早々、友達の女の子に馬乗りになって顔面をボコボコ
殴るというなかなかにハードコアな動きをします。すごいよね、実際。
 これからのヒロインは馬乗りになって顔面をボコボコですよ。これに限る。
「リロ&スティッチ」は「リロ&スティッチ2」「リロ&スティッチ ザ・ムービー」
「リロ&スティッチ TVシリーズ」とあるのですが、僕は無印の1と2が好きです。
でも歌はテレビシリーズのOPがゴキゲンでよいと思います。

 あとあれだ、「不思議の国のアリス」の原作を読んで、全然意味がわかんなくて
「ねえこれつまんない」って言ったら、あれは本国で学校の授業で使うテキストに
出てくる小説のパロディがたくさん盛り込まれているから、そのへんの事情が
わからないと楽しめない、とあっさり真実を語られてしまいました。なるほど、そういう
裏事情があったわけですね。日本でいうと、ごんぎつねが出てきて大殺戮とか、
超巨大汎用人型決戦兵器クラムボンとか、そういうニュアンスなのでしょう。
 つまりは二次創作だ。パロだパロ。エロパロ。エロはないけど。

 とまあ、そんなふうにディズニー関係の書籍を読んだりしながら暮らしています。
 大人の男が「ディズニー大好き!」っていうとバカにされがちですが、あれは
本当に素晴らしいものなので、あなどってはいけません。ミッキー大好きーわーい
とかいって駆け寄る、みたいな好き方ではないので、お間違いなきよう。

 あ。それとですねい、過去の日記を読んだら、あまりにも鬱々としていて、
こんなんじゃダメだなあと思ったので嘘でもいいから元気なことを書こうと思いました。
 ホノルルマラソンに出て、その最中に宝くじが一千万円当たった!! んで
マラソンは優勝! 世界記録二位! おしい!! とかそういう。

■宣伝

 アニメ神様家族のDVDが色々発売中です。詳しくは東映さんのサイトか、
amazonとかで検索して買ってください。インターネットって便利だよね。
 そしてプレイステーショントゥー(指を二本立てながら)用ソフト
「神様家族 応援願望」というゲームが出ております。ファンならマストな
アイテムだよね! と巷で評判なので、早速買ってみてください。
 よろしくお願い致します。