日記 2006.09.

2006.09.13.

 需要がないのはわかってる! 桑島のchillput用、iTunesプレイリスト。
 みんなでチルってみよう。

wake Up Wake Up/Lullatone
Sea-Scaping Monthly/.Tape.
Green Green Grass of Tunnel/Mum
Swallowtail Butterfly〜あいのうた〜/つじあやの
approach/Rei Harakami
Sun Down (Winternationals Mix)/King Of Opus
Morse/Nightmares On Wax
Honey/大貫亜美
Center Cities/I Am Robot and Proud
Bird Song/Buffalo Daughter
Shift/Child's View
I've Found A Central Mountain/Fulkram

 そういえばどっかのイベントでヤン富田がドゥーピーズをフィーチャーして
ライブやる、みたいなことを知ったんだけど、ぜひ見てみたいなあ。と思いました。
キャロライン、どうするつもりなんだろう。


2006.09.12.

 BoAの「Duvet」を聴く。アニメ「レイン」のOPとして使用されていて、ずいぶん前に聴いた
ことがあったのだけれど、また聴きたくなってCDを入手しました。
 あらためて「そうかあBoAかあ、色々やってるなあ」と思ったんだけど、あのBoAじゃ
ないんですね。違うBoAなんですね。色々うとくてわからない。
 それにしてもこの曲は素晴らしいなあ。アンニュイな感じでいいなあ。

 そして、BoAで気分が落ち着いてきたら、またアゲるために「リロアンドスティッチ
ハワイアン・アルバム」という、ベストを聴きます。アローハー、オハーナ♪
 ものすごく今っぽいポップミュージック調にアレンジされた曲も多いけど、
サウンドトラックだと思って聴くと抵抗がないです。もしなにも知らずいきなり
聴かされたら、ちょっと拒否反応を起こすかもしれないけど。なにしろ僕はオーケストラヒット
が大嫌いなんです。きっと九十年代のジュリアナ文化が生んだ「デステクノ」などに
多用されていて、僕はすごい違和感を覚えていたので、それのなごりなのでしょう。
 そんなオーケストラヒット連発な曲もありますが、楽しげでいいと思います。夏を終わらせない
ための一枚だと思います。途中に入ってるシリアスなインストはいらなかった気がするけど。

とりあえず最近の僕のヘビーローテーションは

・「ディズニーよいこのスーパー・ベスト」←これ最高
・「happyend」浅野真澄
・「ミホミホマコト」ミホミホマコト
・「V・I・C・トゥモロー」四街道NATURE

 という、ケオスな状態です。「If I Were a Carpenter」というアルバムに入ってる
Redd Krossの「Yesterday Once More」もiTMSで一曲買いをして、聴いてます。
 このサビは本当に最高ですね。カバーものでいうと土岐麻子の「September」も
かわいくてよかった。これも一曲買いした。


2006.09.11.

 最近の色々。

 先日、徹夜で仕事してフラフラになりつつ、映画「太陽」を観に新宿まで
でかけました。映画って、前知識(予備知識?)なしで観た方が面白いのと、
ちゃんと設定やなにやらを理解してから観た方がいいので二種類ありますよね。
 今回の「太陽」は、もうちょっと歴史認識やらなんやらを踏まえてから行けば
よかったと後悔しました。それにしても、なんか劇場に張り詰めた緊張感のような
ものがすごかった。あんなにピリピリした映画館、久しぶりだ(というかはじめてだ。まるで
お舞台演劇を観ているような緊張感だった)。

 それから家でDVDで「シムソンズ」を見ました。下妻物語の軽妙な演出+スウィング
ガールズの王道的展開、と言ってはあれだけど、すごく良かったです。観る前は正直、
ちょっとうがっていたのだけれど(「恋は五七五」という映画の後遺症だったのかもしれない)、
あまりにもドストレートな内容に号泣しました。なにしろ女の子が頑張ってる姿っていいですよね。
 主演が加藤ローサ?さんという人らしいのだけど、テレビのCMで見た時よりもずっと
子供っぽくて驚いた。結婚関係のCMやってた人ですよね? 違うのかな……。
 実話を元にしてます、というのを逆手にとってやりたい放題やってた気がする。
 でも(ちょっとネタバレっぽいんですが)、メガネの女の子が出てくるんだけど、途中で
メガネ取っちゃうのはいかがなものか。スウィングガールズの関口さんは、ずっとメガネ
してたのに。むー。実話だからしょうがないのかな。
 カーリングの道具などの色使いが意外にポップで、すごくかわいい画になってました。

 レコーダーに撮りためてたドラマ「下北サンデーズ」をチビチビ見た。
 うーん、うーん。出てくる風景が、すごく見慣れていたので面白かったけれど、
あのドラマの違和感はなんだったんだろう。僕は下北も好きだし、演劇も好きだし、
ケラさんも大好きなのだけれど、このドラマには夢中にはなれなかった。
 本来僕はテレビドラマを好んで見るタイプではないので、それが原因なのかも
しれない(でも「タイガー&ドラゴン」は面白かったと思う)。

 前から見たかった、「風の歌を聴け」の映画をDVDで入手。原作には思い入れ
たっぷりなので、ワクワクしながら観る。
  そしたら、鼠が映画撮ってた……。なんというか、あまりの驚きで、それから
先を観ることができない。(鼠とは登場人物の一人で、原作では小説を書くことになる)

 「リロ&スティッチ」の、1と2のDVDツインパックを買う。スティッチの動きが虫みたいで
かわいいのです。オハナー!! リロがかわいくなさすぎるのです。オハナー!!
 それとあれだ、「アラジン」も買った。ジーニーというキャラの歌う「フレンド・ライク・ミー」
という曲があるんだけど、ディズニーのベストのCDで聴いてて、ものすごく好きになって
映像が見たくなったから買ったのです。しかも山寺宏一さんによる吹き替えの方の
やつね。ビッグバンドジャズっぽいトラックに、山ちゃんのキャリアを凝縮したような濃いボーカル。
本当にたまんない。お風呂に入ると歌っちゃう。実際、DVDでもそのシーンしか観てない。
 DVDでそのシーンを日本語でみたり、英語でみたり、やっぱ山ちゃんの方がいいなと
思ったり、でも英語のリリックの方がよくわかんないけど説得力あるな、とか。そこだけ
繰り返しです。今度ちゃんと全部観ます。

 最近読んだ本。岩波書店の「クマのプーさん」石井桃子さん訳。これがいいー、
素晴らしい。そもそもプーさんが基本的に敬語でしゃべっているのがいい。かわいすぎる。
 ディズニーのアニメのプーさんはちょっと苦手だけど(でも絵本を使った演出は好き)、
この原作のプーさんは抜群に素敵だ。森のみんながあらゆることに対して好意的に解釈
して生きていこうとしてるような気がする。実際はそうでもないけど。でも、本当、あったかい。
 こんな有名な作品をいまさら僕がすすめても仕方ないのだけれど、ぜひ読んだ方がいいと
思います。とくにアニメのプーさんが苦手な人には最適かも。プーさん、すごい思慮深いです。

 そういえばディズニーの日本語の歌のやつを聴いてるんだけど「食器棚」というのを「チョッキ棚」
と聴き間違えて、気が付いた後に「チョッキ棚の方が響きが素敵だよなあ」と思いました。
 チョッキ棚って、素晴らしい響きだと思うんだけどなあ。

 まったりまったり、まったり生きていくでおじゃる。


2006.09.05.

 有害なページが見られないようにと、インターネットのブラウザにフィルターを
かけるソフトなどがありますが、それは個人の倫理観とか親の教育が本来機能して
やることなんじゃないだろうか。あるいは、有害なことをなにもしらずに育った若者が、
有害なことだらけの社会に出てショックを起こさないのか心配です。
 社会的にタブーとされていることでも、それがなぜタブーなのかを説明しながら
見せた方が(見せなくてもいいけどさ)いいんじゃないだろうか。
 そもそも有害ではないものなんて面白くないし、有害ではない衣をまとった
有害なものが、色々な理由で街にあふれているというのに。

 まだ十三歳とかの女の子にバナナをしゃぶらせることが、「バナナ」だからという
ことで有害になりえないというのはやっぱり変だ。性的な視点にさらされた女の子は、
無自覚にバナナを食べる。うーん。やっぱり変だ。でもこういうことを言うと「だってバナナ
じゃないですか、なにを言っているのですか、考えすぎです」と言われてしまうのだろう。
 だけどさー。だけどさー。なんだろう。おれおっさんかな。おっさんだな。
 でも、もしそれが変じゃないというのならば、僕の目の前でバナナ食べてください。ハァハァするから。


 明日からもうちょっとオモシロオカシイ日記にするように心がけます。

2006.09.04.

 打ち合わせに向けて仕事に集中しております。体調を崩して死ぬかと思ったけれど、
液体よりも四倍すごい(なにが四倍かはわかりません)顆粒のユンケルと風邪薬で
乗り切ります。ところで昔僕が好きだった女の子は、電車の中でもなんでもひえピタを
オデコに貼る、という習性があって、すごいなあと思いました。よっぽどいつも発熱してて
辛かったんだろうなあ。あるいは彼女は色々なことを考えすぎだったのかもしれません。

 誰かを好きになると、ああ今までの恋愛ってなんだったんだろうなどと思って、過去なんて
なかったことになればいいのにと思うこともありますが、それまでの恋愛がなければ、
今の自分は存在しないんですよね。僕は「永遠の愛」というものを信じたいけれど信じられず、
いまだ半信半疑で怯えております。ですが、それを運命の女の子が一生かけて
「いやいや、永遠とはこういうことです。わかってくれましたかい」と理解させてくれると
信じております。そうなった時に僕は愛のもつニュアンスを少し理解できるかもしれないなあ。

 なんというか、夢見がちなのかもしれません。ただ性欲はある。頭がおかしくなりそうだ。


 ところで色々な人が日記を見るのだから、明るくてオモシロオカシイことを書こうと
思うんだけれど、そういう気分ってなかなかないですよね。エンターテイメント精神が
足りないのだろうか。それともある種の甘えなのか、なんなのか。
 まったくやんなっちゃうなあ。もう僕はあれだ、内向的なメンヘルキャラでいきたい。
でもそんなの需要あるのだろうか。


2006.09.03.

 いやー眠いとなに書き出すかわかりませんね。
 というわけで昨日の日記はなかったことに。
 僕はなにに怯えているんだ!

 ところで神様家族のゲームが今月発売される予定ですが、
以前美少女ゲームに携わっていた自分としては、どういう演出が
ほどこされているのかなどに興味があります。
 美少女ゲームって基本的にフォーマットは一緒で、それをいかに
演出するかで差異が出てくるではありませんか。パン、フェードイン(アウト)、
クローズアップ、などなど。使われている技術は一般的だけれど、一枚の絵を
アイデアでどこまで昇華させるのかということに(当時関わっていたゲーム会社の)
演出さんは頭をひねっていたと思います。
 僕はアドベンチャーゲームよりもシューティングとかの方が好きだけれど、
神様家族はエンディングまでプレイしてみたいと思います。ドキドキしますな!

 ところでディズニー大好き(に最近なりました)の僕はキングダムハーツを
いまさらやりはじめたのですが、やっぱりRPGって苦手です。仕事してるので連続して
何時間もできないので、たまに休憩がてらコントローラーを握るのですが「あれ、
なにしてたんだっけ」「どこに行けばいいんだっけ」ということが連発します。さらに
「この前はよくも!」って言いながら見覚えのないキャラが出てくると「……なんかしました?」
とキョトン顔です。
 で、結局は放置になってしまいます。たぶん情熱がないのですね、情熱が。
 シューティングなら一回一回のプレイなので、そういうことがないので好きです。
「一番好きなゲームは?」と聞かれて即答できないのは、たくさんの中からどれを
選んでいいかわからないというより、ソフト自体に思いいれがないからかもしれません。
マッピーとか結構好きなんだけどなあ、音楽も含めて。
 ところでDSの「どうぶつの森」って、男の子よりも女の子向けのゲームですよね。
それはキャラクターがかわいいから、ということではなくて、男の子はキャラクターとの
会話を「情報収集」や「ストーリーを進める上でのイベント」として解釈してしまいがち
だけれど、女の子は純粋に「会話」として楽しめるから、だと思います。
 これは人形遊びとかにも通ずるのかな。あるいは命のないものに魂が宿るわけが
ない、という男社会での考え方(というのは大雑把に書きすぎてますが)が、
キャラクターの向こう側にいるスタッフをイメージさせてしまってのめり込めないのかもしれないです。
 アニミズム的な思想への抵抗が、ディズニーランドのアトラクション「カントリーベアーシアター」
に男性がのめりこめない理由であるという説をどこかの本で読んだのですが(あれも相当
思い切った本だった)、そういうことなのでしょうかね。

 と、ここまで書いたけど、美少女ゲームに出てくる女の子に男性が夢中になるのは
どうしてなんだろうなあ。やっぱ性欲と直結してる部分が大きいからなんだろうか。
あるいはボイスがあると、キャラクターが強固になるからだろうか。それともキャラクターを
通して、観念的な女性像みたいなものにアクセスしてるのかもしれない。
 僕にはよくわかりません。ので、仕事に戻ります。


2006.09.02.

 というわけでノーディスクレコーズというレーベルをはじめたのですが、
その理由です。僕は今年二十九歳になるんですが、それは敬愛する
小説家がデビューした年齢でもあります。
 彼がデビューしてマスターピースを作っているというのに、僕は
なんてダメなのだ、もっとやらなくては、というような焦りがありました。
 それと共に仕事ではできない息抜き的な場所も求めていたこともあったし、
また最近のインターネットの状況(ウィニーやyoutube)を考えたり、
リアルと現実、オンラインとオフラインの関係を見つめなおしたりしました。
 その結果がノーディスクレコーズでした。いや途中をだいぶ飛ばしたので、
なんでそれだよ、っていう気もするけれど。
 iTMSは確かに便利だけれど、いつでもなんでも手に入り、さらにそれ(ソース)を
(比較簡単的に)共有することができる状態は、果たしてそこに広がりはあるの
だろうかと。ウィニーやネットに問題はなく、問題はそれを悪意によって利用する
人間だということが意図的に隠されている昨今、もう一度足を使った作品への
アクセスというところに重点を置いてみなくてはならないのではと思ったのです。
 作品そのものではなく、購買行動を考え直すのがこのレーベルだと思います。
いやもちろん作品ありき、というのは当然なのですが。

 僕は仕事をしているので、そのあいた時間や息抜きでレーベルの作業をする
ことになります。だから非常に手弁当感覚な、ささやかなレーベルになることでしょう。
 ただ、そういうことをしなくてはならない、というふうに思ったのです。
 僕が十代の頃に、欲しくても手に入らないレコードを必死で探して買って、
聴いてみたらそんなよくなかったけど、想い出込みで一枚のレコード、というような。
 今のMP3に思いいれがあるかといえば、ないです。それはそれでいいんだけど、
ちょっと寂しいなあと。懐古主義というわけではなく、身体的な感覚の問題と思います。
 なにが言いたいかわかりませんね。まあともかく、衝動と勝手な義務感と憧れと
色々なものが混じってレーベルが生まれました。
 ラブパレードが最初は数人からはじまったように、ナゴムが安価なソノシートから
はじまったように、ノーディスクも小さなスタートですが、なにかができたらいいなと
思っています。キーポンムービンなのです。

 ノーディスクは意識的にグッズを作っていこうと思っています。それは
プロモーションや金儲けのためではなく、身体性を取り戻すための旅への
手荷物のようなものです。意識的な人が、ノーディスクのロゴのついたナニカを
身に着けてくれると、すごく嬉しいです。このロゴにも色々意味はあるのですが、
蛇足にしかならないので割愛します。
 それにしても、人間が嫌いな僕がこんなことをしだすということは、
世の中は相当やばいことになっていると思うんですが、みなさんいかがおすごし?

ノーディスクー(NO DIS KOOL)


2006.09.01.

というわけでレコードレーベルはじめました。
新ページです。